アブリスボ(RSウイルス母子免疫ワクチン)の接種に対応いたします
アブリスボ(RSウイルス母子免疫ワクチン)の取り扱いを開始いたします。
RSウイルス感染症は幅広い年代の方がかかる、一般的な感冒(風邪)のウイルスの一つと考えられています。成人や年長のお子さんはのど・鼻の風邪で済むことが多いですが、免疫が不十分な生後6か月未満のお子さんや、早産・心臓病などの基礎疾患があるお子さんは、呼吸管理が必要になるなど重症化したり、気管支喘息などの後遺症が残る場合があります。RSウイルス感染症を直接治療する治療薬はほとんどありませんので、感染した場合は主に対症療法を行います。
アブリスボは妊婦さんに接種するワクチンで、妊婦さんがRSウイルスに対する免疫(抗体)を作り、胎盤を通して赤ちゃんに抗体を移行させます。それによって生まれた直後から免疫が働くことになります。赤ちゃん自身に接種する必要がないことや出生直後(接種後14日以降)から効果があること等が画期的なワクチンと考えます。
アブリスボは妊娠24週〜36週に1回のみ接種します。当院では、多くの妊婦さんが33〜34週には帰省されることと海外でのデータを考慮して、28週〜32週頃の接種を推奨いたします。(帰省先の医療機関が対応していれば、帰省後に接種を検討されても構いません)
費用は自費診療で33000円となります。(診察料および消費税を含みます)
生まれた後に、接種済みであることが小児科の医師にきちんと伝わることが重要ですので、接種時は母子手帳を必ずご持参ください。
接種は予約制となりますので、妊婦健診にいらっしゃった際にご予約ください。
当院に通院されていない妊婦さんにおかれましては、通院中の主治医に必ずご確認のうえ、当院にお問い合わせください。
【参考】
https://www.jsog.or.jp/news/pdf/20240627_ippan.pdf
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html
https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=559